風景構成法風景構成法この方法で描いた人の性格や履歴、親や家族との関係、進路などがわかります。 人の心の中をのぞき見る、人の心象風景を見るわけですからセラピストの留意すべきは、セラピストとしての自覚をもってこれに当たることです。 ◎絵の描かせ方 <川、山、田、道、家、木、人、花、動物、石、指定外自由追加>の順に描き風景として完成させるものです。 「今からわたしが言うとおりに指定された物、約十項目を順番に一つづつ画用紙に描き、最後には風景として完成させてください。最後に完成させるための時間を取りますから、言われたら次の項目に移ってすぐ描くようにしてください。」 (最初に川…と言って皆が描くのを待ちます。皆が描けたら山に行きますが極端に遅い、丁寧すぎる人がいたら終わりを待たずに「後で書き足してね」と言って次に進めます) ◎絵の見方 まず全体を見ます。絵から受ける印象を感じてみます。 筆圧やタッチ・ストロ-クそして色のバランス(偏り)を見ます。 空間構成を見ます。順序としては最後に個々の物の内容を検討します。 ○全体を見て 絵から受ける印象は描いた人の今の状態を表しています。絵画としての巧拙にとらわれず、エナジ-(エネルギ-)として感じてみます。モチ-フからの連想、そのものの意味。フアンタジ-の起点。 ○遠景 自分を他人事としている。自分の人生に参加していない。接近する勇気がない。 全体を見ている。ク-ル。 ○近景 身近に問題がある。視野が狭い。まわりを見たがらない。 積極的に参加している。 ○筆圧 強い=自己主張。パワフル。 弱い=自信がない。隠す。 ○タッチ 激い=支配的、攻撃的。 柔い=繊細、人を大切にしている。 ○ストロ-ク 長い=おおらか、のびのび。 短い=短気、あせり。 ○明るい暗い 明い=性格、現状が明るい。 幼稚。問題を無視。 暗い=性格、現状の暗さ。悲しい、寂しい。 落ち着き。 ○きれい、汚い きれい=人の目を気にする。ペルソナカラ-。 汚い=人を拒絶。浄化したい。 ◎色、彩色のバランス、濃淡 これも印象や感じを大事に ○色の意味 ドリ-ムブックを参照 ○濃淡 薄い=エナジ-が低い、疲れている、自信がない。隠す。 濃い=パワフル、自信過剰、自己主張。強迫観念。 ○無彩色 未開発、隠されたメッセ-ジ、シャド-にアイデンテイテイ-。 ○ブル-系 無彩色に近い。寂しい。 ○肌色 スキンシップ ○黒と黄色 ストレスカラ- ○黒と赤 怒り、攻撃性。存在の否定 ○茶色 疲れている ○オレンジ セクシャリテイ ○線がくっきり 形から入る人。 ○ぼんやりした絵 イメ-ジを大事にしている。はっきりしない人。 ○空白が多い 未開発、表現しない、自信がない。しらけている。 ○はみ出し わがまま。自由。 ○画用紙に対して絵が小さい 遠慮、型にはまる。安心。 空間構成 ◎部分、方向の意味 ○各部分の意味 画用紙を四分割して左上がA,左下B,右上がC,右下D (A)哲学、宗教、瞑想、精神世界風、虚空、無。 宇宙、光。 願望、憧憬。 後退、受動的。 (B)固執、傷。 水、起源、誕生、幼少期。 始まり、退行。克服されたが残っている。 (C)目的、目標。未来。 火。 最高潮、死。 行動、活動的。 (D)欲動、本能。 土。 スキンシップ、愛情。 物質、魔力。 ○各方向の意味 上 精神性・超意識 下 肉体性・無意識 右 外的・ 父 左 内的・ 母 右上 未来・終点 左下 過去・始点 ○山の場合 右半分の大きい山 先が見えない 左半分の大きい山 望みが高い 尖っていると、厳しい目標 ○田の場合 右下部に畑 働くのが当然と… 左下部の畑 親が働き者 下部前面の畑 身体で働くことを覚えた 内容分析 ◎質問する事柄(クライアントに質問する) ○季節 人生の四季を表す。春=スタ-ト、夏=最高潮、秋=下降、冬=終局・再生 ○時刻 季節と同じ・・夜は朝につながる。 ○天候 気分や感情を表している。雲=憂鬱、雲の在る位置に注意。 雨=天と地をつなぐ、天の恵み、サポ-ト。 雷・雪=宇宙とつながる。 快晴=気分も良い。 ○川の流れの方向 空間構成の方向性を参照 ○人、家、田圃の関係 ○人は何をしているか ○あなたはどこにいるか ◎描かれた物 ○川 エナジ-、無意識との関わり、感情、悩み、水そのもの。 ☆流れの方向 前掲 ☆流れの緩急 感情の激しさ、緩やかさ。 ☆川幅 細ければ詰まる、見た感じで・・・ ☆直流 私はこうだ! 情に左右される。 ☆蛇行 あちこちにぶつかる感情。 ☆水路 エナジ-の利用 何本にも=まとまらない ☆川中の石 本能的感情をセ-ブ ひっかかる。 ☆滝 人生の転機 ☆橋 統合 渡る ☆川遊び・泳ぐ 無意識界に遊ぶ ☆つり 無意識から収穫 ○山 ♂父性的な山:頑固、要求高い、理想、プライド、・・・すべき、現実に満足できない。 目標を持っている。 ♀母性的な山:はぐくみ育てる、円満。 目標意識に欠ける。 山が画面からはみ出す 全体が見えていない 氷山、雪山 エゴが強い 茶色の山 疲れている ○田圃 労働、職業、仕事 広い田圃 働くことがテ-マ、 ワ-カ-ホリック 狭い田圃 働くことに意識がない 枯れた、茶色の田 働くことに疲れている 収穫 田の中に人が居る 働くしかない 働くのがすき 下部の田圃 体で働くことを覚える 左下に田圃 両親が働き者 ○道 人生そのもの 一本道 やること、する事は決まっている 十字路 三叉路 人生の岐路 選択の時 道が目立つ、大きい道 人生の道、岐路に焦点が当たる 黒い道 自分、人生の否定 確信がない 道と川の交差 進路を見比べている 家と田圃を結ぶ道だけ 職場と家庭の往復だけ 複雑な道 複雑な人生 道に迷う決めかねる 道が細い、殆どない 道を見失っている 右上、左上に続く道 将来、目標への道が見えている ○家 外的、内的な自分を表す (見た感じを大切に) 二つの家(三つ、四つ) 住んでいる家と実家 etc 集落 社会生活に適合か不適合 社会生活のみ 窓が開いているかどうか 心の窓 扉 コミニケ-シヨン チムニ- 煙突 内的な抑圧、怒り 出したいものあり 高床式 プライドが高い 塀、柵、ブロック 防御 切れた家 家に問題 家庭の分裂 家のそばに人 家に問題 心の傷 赤壁黒屋根(その逆も) 怒り 高いビル 精神的な高み ハ-トの石化 ○木 生命エナジ- 針葉樹 厳しい 一点集中 広葉樹 はぐくみ育てる 木の実 幼児性の現れ 実りの時 逃避 林、森 内的世界 無意識の世界 家のそばの木 家の問題を隠す ○人 人数 一人 自分 二人 自分の対立、統合 対人関係の対立 三人 調和 三角関係 年令(本人より)若い 精神年齢が若い、ガキンチョ この年令で傷つき固着 事件のあった頃 年寄り 老熟 枯れた視野 疲れている 諦めている 男性が男を描く エネルギッシュ 女を描く 受け身、女性化 感性が良い 女が好き 女性が男を描く 男性化 女を描く 普通 顔がない 直面したくない(特に対人関係) 目がない 〃 見たくない 耳がない 聞きたくない 髪の毛 エナジ- 帽子 何かを隠すサイン 口がない 言いたくない 言えない 黒い口 否定 手を強調 能動的 手がない、ポケットの手 手が出ない 人任せ バンザイ お手上げ 喜び もどかしさ 指を描く 信頼 コムニケ-ション 手をつなぐ 積極性 足を強調 地に足が着く準備ができた 足がない 浮つく 地に足が着かない 記号化された人物 自分を粗末にしている 後ろ向きの人物 自己否定 人物については見たとうりの印象から洞察を深める かわいい人物 実際かわいい ブリッコ ペルソナ顔 大勢の人 人に疲れている 人が好き 描かれた場所 空間の意味から考える ○花 優しさ 結婚 愛 描かれた位置 部分の意味から関連を見る 川に流れる花 愛、結婚の諦め 右下の花 彼とのスキンシップが良好 左下の花 過去に良いときがあった 花の種類 花言葉や見た感じドリ-ムブックを参考に 季節と一致しない花 現実的でない恋愛 ○動物 自分自身や内面、そのほかのことをシンボリックに表す 猫 (姿勢に注意) 受動性 甘え 眺めている 犬 攻撃性 自己主張 吠える 牛、山羊、豚など家畜 労働、温和 狸、狐 =トリックスタ- 変化、化ける 知恵 兎 ネズミ 小心 敏感 おとなしいふり ライオンなど野獣 本能 誇り 怒り カエルなど両生類 無意識との往来 気づき イルカ、くじら 救済のシンボル 鳥 黒い鳥 精神性 諦め 怪獣、火の鳥、モンスタ- ドリ-ムブック、ユング心理学参照 ○石、岩 障害を表す 道沿いの石 進路の障害を表す 川沿いの石 感情やエナジ-の障害 左下の石 過去の体験に傷 性的虐待 右下の石 現在のスキンシップに痛み 石像 石化 ◎指定外の事物 太陽 輝き 幼児性 雲 悩み 憂鬱 ガ-ドレ-ル 守護 きまり、はみ出せない 乗り物、車、飛行機 ドリ-ムブック参照 武器、ピストル、刀剣 〃 その他 〃 ジャンル別一覧
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